2000/12/17

     サーフィンって!!!
                         by まゆ



 「彼氏の影響でサーフィンはじめたの?」
 
 何度訊かれたか、わからない。
 実際は、どうしてだろう、、、。
 ほとんど泳げなかったし、
 海の近くに住んでもいないし、、
 まわりにサーファーいないし、、、。

 なんでもやりたがる性格ではあったけど、海は苦手なはずだった。
 波のあるプール(宮崎の○ーガイヤ)で溺れそうになったし。
 一度だけロングを借りて海に入った。
 パドリングも波待ちもできなかったけど、幸いにも(?)ほとんどフラットだったので
 板にしがみつき浮いてるだけで、海の・地球のおおきさ、やさしさが心にしみた。

 帰り道、サーフショップをのぞいてみた。8’の中古のファンボードが。
 「はじめるには丁度いい板だよ」。その言葉と、わたし好みのカラーにやられた。

 つぎの週から毎日海通いがはじまった。
 片道1時間半のドライブ。あの時期は天気図なんか読めなくて、
 やっと着いたらサーフ不可能なコンディション、なんていうのは日常茶飯事だった。
 それでも松林を抜け、波の音を耳にしながら堤防をのぼり
 この目で確かめるまでは毎回ドキドキ・・・。まるで恋人に逢いに来たみたいに。

 どんなに波の無い日でも、荒れた日でも、とにかく通った。
 何度もまれた事かわからない。
 何度板を見失ったか。
 流されそうになったのは一度。
 
 フルスーツのオーダーが遅くて先週やっと手元にやってきた。
 ここ3週間ほどおあずけだった。
 昨日はすごく寒くて、かなり覚悟して入った。
 でも思ったより海の中は暖かく感じた。

 「水の中より、砂浜が冷たいなんて!!!」

 すごくびっくり。
 久しぶりに入って、ろくに乗れなかったコトにショックしつつも、
 「まぁゆっくりやろう。」って思える。
 サーフィンに出会うまでに25年かかったんだから、
 いそいで上手くなんなくて良い。
 たのしさは人一倍感じてるから。
 サーフィンはじめて変わったコト。

 人間の本質で人を感じることができるようになった。
 自然を相手にするって、自分じゃどうにもできないようだけど、いつも祈ってる。

 「波が上がりますように」「次は立てますように」

 海に、地球に遊んでもらってるから、わたしも恩返ししなくっちゃ。
 すこしずつでも、きれいにしよう。
 まだまだへたくそ。
 だけど、長くつきあっていくぞ!






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