2000/06/05

     月曜日になんとなく。
                       by y.o.s



 友達がフラれた。 

 彼女はBBer、彼氏はサーファー。 5年の付き合いだった。

 その彼氏はサーフィン3年目ぐらいかな?今、燃えに燃えてる感じ。

 よくグチを聞いたっけな。

  彼女 「たまには海以外の所へも行きたい。」

  彼氏 「どこかへ行くぐらいだったら海に行く。」

 私は通年BBer。

 去年の秋口に怪我してしばらく海に入れなくなった事あって、、

 その当時の彼氏の波乗りをビデオに撮る時があった。

 その機会に岸で彼氏を待つその彼女と仲良くなった。

 彼女はシーズンBBerの為、冬は波乗りしない。

 彼女は言った。

     「仲間も楽しい人ばかりで退屈しないよ。。。」

 彼氏はどんどんサーフィンにハマってゆく。

 彼女はどんどんサーフィンが嫌いになってゆく。

 それでも彼女は彼氏が大好きで仕方ない。

 つい3ヶ月前の冬のある日、私は彼にフラれた。

 調子良ければ一日ゴキゲンな単純明解な貧乏サーファー。

 何の文句もない。逆に回りに誉められる彼女だったのかも。

 何を誉められたかって?

     「サーファーを彼氏に持ったら、お前の様な考えじゃないとね〜」

 何も考えてなんかなかったのに。。非常に腹が立った。

 ほ?私の考えてる事、知ってるって?透視能力でもあるのかな?

 んじゃ私の様な考えとは一体なんだろう?

 そのうちにその期待が辛くなってくる。自信がなくなってくる。

 好きかどうかもわかんなくなった。誰のせいでも無い、自分の問題だ。

 最後は涙すら出なかったな。もう甘え方も忘れてしまっていたから。

 負担になるのを恐れてただの人形になってしまったのだ。

 最後の言葉は「素直にして欲しかった」 うーん。。

 その直後に彼女たちは終わりを迎えた。

 最後に彼女は「俺はサーフィンが好きなんだ!」と言われた。

 彼女は自分をぶつけすぎた。でも急に嫌悪感をゼロには出来ない。

 彼がサーフィンに夢中だから、

 少しだけ自分もかまって欲しかっただけなのだ。

 この2つどう思う?

 二人ともいい意味でサーフィンって存在に負けちゃったみたい。

 彼女にとって私にとって海って何だろ? ってよく考えさせられた。

 その後の私達。

 私はBBを止めれなかった。ってゆーか、50倍好きになった。

 上手くないけれど、そのうち「好きこそものの上手なれ」かなと。

 その彼とも前よりもずっといい友達関係になった。

 彼女は彼が55倍好きになったらしい。

 「海も見たくないが、彼とやり直す可能性にかけたいのでBBもやる、

 海にも行く」と言う。ソウルな波乗り人には怒られちゃう理由かもしれないけど

 キッカケなんてそれで良いような気がする。

 それもひとつの「好きこそものの上手なれ」かなと。

 実は彼女は最近、彼氏とヨリ戻した。頑張った甲斐があったのかな。

 私達どっちも精一杯の自分だよ。ケナゲじゃない?可愛いくなーい?

 おまえ等どっちもいい女だ!と言ってくれ〜!>サーファー諸君

 そしたら明日も元気に海に立ち向かえるのだっ!


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