2001/08/29

        ひとりよがり
                         by Denis!


「そんな時間に起きてるのはDenis!と新聞配達の小僧だけだぜ」

などと言われるくらい僕は早起きサーファーだ。
早朝というか夜中の3:00には車を走らせ、4:00には海に着いている。
日の出と同時に海へ入り、誰も居ないアウトで背伸びをするのがお決まりだ。
この時間帯って僕以外にも結構いるんだけど、みんな車中で気絶してる(笑)

いつもはここから3時間、たっぷり入って1回休憩。 8:30くらいかな?
波が良ければもう1ラウンド。悪ければここで上がって帰路へつく。

土日にしかサーフィンできない僕にとって、
自然と身についた混雑を避ける為の防衛策だ。
これなら殺人的な渋滞にも巻き込まれなくて済むし、
何よりもギスギスした波待ちも味合わなくて済むからいい。

ところがこの前、久々にのんびりしようと思い朝から晩まで海にいた

早朝はいつもの光景。
数台の車は停まっているものの、海に入る気配はない。。
いつもの顔ぶれがのんびりやってきて朝日を浴びながらワックスをかけ、
ゆったりとゲットしていく。。中略


午前の光景。。
慌てたようにやってきて、慌てたようにワックスを塗って、
慌てたたように着替えて慌てて混雑の海へ。そんでもってヘイヘイ言って、
2時間すると上がって慌てて着替えてサマーベッドに寝転ぶ。中略。。
お昼頃になると帰りだす。一番真っ黒でサーファーらしい。。


午後の光景。。
渋滞が始まる上り車線に手を振りながらやってきて、
のんびり着替えて海へ向かう。風は強いのでヘアースタイルは乱れ気味。。
波と風がしだいに良くなるにつれ本気度も増すようだ。
やがて訪れる夕暮れ時のクライマックスにふさわしく、
ラインナップはうまい人達ばかり。。

オレンジ色に輝く波
に飛び散るスプレー。。
深々と入るボトムターンに、いかれたおやじのドロップニー。
語らなくとも分かり合える見ず知らずの仲間と押し寄せるブレイク

 「あ〜なんてスローな光景だ。。」

ガキの頃見たアメリカンブルーパーズの1シーンを思い出す。

いつもと違った日曜日を過ごした。
サンライズサーフィンもさることながら、久々経験したサンセットサーフィンは
千葉に居ながらワイキキビーチみたいな感覚だった。。

帰りの道は混んでいたかと言うと、実はそうでもなかった(笑)
「たまには渋滞にでも巻かれてみるか」なんて思うと意外と巻かれないもんだ。
この経験をみんなにしてもらいたいかと言うと実はそうでもない。
本音を言えばより多くの人達が渋滞と混雑の海へはまって欲しい。

  「なぜか?」って?
  
      そりゃーもちろん独占したいからさ!


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