2002/07/27
スタイルよりスタンス
by HID

僕の好きな音楽家(細野晴臣・鈴木惣一郎)の言葉をサーフィンに置き換えてみました。


サーフィンという深い森を、自分のいつものペ−スよりは少し早めに、歩いている。

今年はそうしようと決めた。
自分の意志もあるけれど、いろいろな事象がからみ合い、
必然的にそうなったとも言える。
こんな感じは、今までのぼくの呑気? な人生にし
ては珍しい。
珍しい季節に突入したから、精一杯楽しもうとしている、ただそれだけ
なのだ。
ある人からは「まさか、生き急いでいる?」とすら言われたが、
サーフィン
の森の中を早足で通り抜けたいという気持ちと、
いつまでも歩いていたいという気持
ちが交差する。
でも、いつもこころの中で、森はいつまでも続くわけはないだろう、
森の終わりには何があるのだろう、と思っている。
だから、今はひとつひとつのサー
フィンや宴に集中する。
サーフィンに没頭したい気持ちが自分を強くさせる。それが
精一杯だ。

言葉をたくさん並べて伝えることと、
なにもしゃべらず伝える事とはいったいどちら
が難しいのだろう。
それはきっとその人がもつ特性に左右されるのかもしれないと思
いつつ、
僕はサーフィンを考えるとき、いつもキリスト的だと思ってしまう。
ユダヤ
教が614項目にも及ぶモーセ十戒の行い(業)を信仰とするのに対して、
キリスト教
はただ一つ、
神やイエスキリストへの思いを純粋に持つことのみを信仰としているか
らだ。

サーフィンに対してスタイルでアプローチをするのではなく、
心の中のスタンスやラ
インの美しさで、サーフィンの恵みに興ずる。


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