2004/06/14
娘へ
BY Bud
 

 

21年前僕は4回目の“夏”を湘南・辻堂で迎えようとしていた。
天気図、風、潮を絶えず気にし、波があれば海、なければ大学と
今思うと夢のような生活を送っていた。
地元に波がなければ勢いで千葉、伊豆、伊良湖へと
小トリップを自由に誰に制限されることなく日々を重ねた。
波乗りは決してうまくはなかったが海に向かう行為が、
海に入っている時間が大好きだった。

10年前ワイキキで1年間を過ごした時も、頭の中は“波”の事しかなかった。
ロコ達の“波”に対する接し方、生活もカッコ良かった。
冬であれ夏であれ”波”はブレイクしていたから全然あせらなかった、
ホームのカイザーにはスローな時間だけが流れていた。

今、43歳になり頭は真っ白、お腹もでている。
が、いまだに「カリフォルニアメイドのバンズ」をはき、
ロングのスケボでクルーズしている。


長女が16歳となりファッションの影響か『海に連れて行って』と言い出した時
僕は『あぶないからダメ!』とは言えなかった、
自分が波乗り初体験が27年前の16歳だったから・・・・。

彼女にも初め知るスープのパワー感、スピード感、潮のにおい、
海に向かう時の高鳴り、全ての感覚、楽しさを知ってもらいたいから・・・・。

 来月、僕と娘は“海”に向かいます。




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