2000/01/06  インディアンの教え 「バッファロー狩り」

★ バッファロー狩り
       
 インディアンにとってバッファローの群れは大切な食料源だ。
 これを逃すとことは決して許されない。
 1年に1度だけ訪れるこのチャンスは、一族の運命がかかっている。
 
 時期が訪れ地響きをあげながらバッファローが走り抜ける‥。
 インディアンが狙うのは「年老いたオス」だけだった。決してメスや子供は狙わない。
 それらを捕らえれば、来年の収穫がなくなることをインディアンは知っている。

 バッファローが走り去り、草原に横たわるバッファローが数頭。
 一族が年を超すために必要な数しか捕獲しない。
 あの壮絶な戦いの中でも決して掟を破ることはない。
 これが現代人なら全部捕獲して缶詰めにするだろう。
 ここで質問‥‥。
 「万が一、採り損ねたらどうするの?」
 
 この質問にインディアンはこう答える。
 「その年は人間が数人死ぬ。順番。それも掟。」
 
 インディアンの哲学では、人間が一番偉いという発想はない。
 バッファローも人間も対等な生き物としてそれぞれの役割を果たそうと
 しているだけなのだそうだ。バッファローだって狂って走り回ってるだけ
 ではない。何か役割があって生きているのだ。
 
 「じゃあ人間の役割は?」
 『人間は他の生き物よりも少しだけ賢い。私達の役割は全ての生物の調和を
  保つ事なんじゃよ。それが役割じゃな。』
  
 じいさんの言葉は重かった‥。
 どうも私達は人間中心に生き過ぎてきてしまったようだ。
 20世紀の知恵は建設・発展に使った。21世紀の知恵は何に使おうか?
 サーファーだったら分かるだろう‥‥‥?

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