2003/04/25  「おまけの科学」

地球の惑星「月」は、どうも「おまけ」に思われがちである。
月の誕生は奇跡的とまで言われ、これなくして実は生命は有り得なかった。

人類が誕生した頃の月は今の10倍以上大きく見えたそうな。
そしてどうも同じような大きさの惑星がもうひとつ有り、
夜空にはやたらデカイ月が2つ見えていたと言う。
そう考えると高度な天体望遠鏡が無かった時代にも
月の表面を観察することは容易だったのかもしれない。
「かぐや姫」が作られた頃の月はいったいどれ程の大きさだったのだろうか?
実に興味深いが創造すると世紀末描写のようでちと怖い。

月が現在の大きさにまで小さくなったのには明確な理由が存在する。
実は毎年4メートルづつ地球から遠ざかっているのだそうだ。
なので小さくなってしまったのだ。
これが事実だとすると地球の回転は徐々に遅くなり、
1日が今より長くなることになる。
まー何万年、何億年も先のことなので心配するに値しないのだが、
心配なのは月のもたらす作用の事である。

実は地球は月があるおかげで一定方向に回っていられるのである。
ある瞬間、月と地球の引力バランスが崩れ月が一気に飛んで行ってしまうと、
その瞬間から地球は四方八方不規則に回りだしてしまう。
無重力に浮かんだ単なる「球」になってしまうのだ。
そうなると地球に朝も夜もテキトーにやってくる。
冬も夏もぐるぐるやってきて氷河はトロけ、楽園は消える。
当然のことながら生物は全滅。原始地球に逆戻りで核より怖い・・

中略・・

月はとても偉大なのである。決しておまけではなかった。
おまけはむしろ地球の方であり、
私達人間が奇跡の産物であり、おまけである。
おまけはおまけらしく謙虚に生きようではないか。
ロケットをぶっ放したり、汚水を垂れ流したりしてはいかん。
満月の夜に産み落とされ、季節の節目に次の世へ。
朝日と共に目覚めて、満月に祈ろう。

引力の副産物である「波」に包まれ「己」を知ろう。
おまけは自分である。

一即一切・一切則




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