サーフィン@マガジン
  1. サーフィン
  2. サーフィン初心者講座
  3. 練習

インサイドで波に乗る練習をしよう!

初心者サーファーの第一歩は「波に乗ること」に慣れること。いきなりアウト(沖)までパドルしていって、波に乗ることはほとんど不可能なので、時間をかけてじっくりステップアップした方が良いと思います。

最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、足の着く浅瀬で練習から始めます。多くのサーファーがやってきたことですから、中上級者は逆に「お?練習か?感心感心」くらいに思って見てると思います。運が良ければ心優しいサーファーが教えてくれるかもしれません。

初心者のうちはスープで練習

練習をする小さな波を「スープ」と呼びます。水深1.5m以下で、波の高さも1.0m以下でパワーが無く、波が崩れると横一直線でドーンと崩れ、白い波が立ってるような場所です。

初心者のうちは誰かにぶつかったり、上級者に迷惑をかけてしまうことにビクビクしてしまうと思いますので、こういったスープだけの場所を選んで入ればそういった心配もほとんど無くなります。スープには中上級者はほとんど入ってきませんので比較的安心して入っていられます(湘南を除き)。

各都道府県にこういった初心者向きの波ばかりが立つようなサーフポイントはたくさんあります。例えば千葉だと太東海岸や御宿海岸など、湘南だと鵠沼海岸や七里ヶ浜などが初心者ポイントです。

波のサイズが上がるとそういったポイントも中級者以上に様変わりしますが、小波の時を狙えば初心者ポイントです。但し、初心者ポイントは混雑します。交通の便が良い場所ほど常に初心者で一杯になります。

初心者のうちは空いてる場所が良いと思いますので、早朝を狙ったり、遠くのポイントなどに遠征にいくなどして誰もいないスープを探すのも良いと思います。

ちなみに筆者は千葉県の九十九里浜にある真亀というポイントで練習してから太東に行って一の宮(サンライズ)とステップアップしてゆきました。

足の着く場所で波に乗るという感覚を体に覚えさせる!

具体的な練習方法です。

まず最初のステップとして、足の立つ浅瀬でサーフボードを小脇に抱え、波が来たら飛び乗って、寝たままで良いので波に乗るという感覚を体に覚えさせるところからはじめましょう。

小さい頃に浮き輪やビーチマットで同じような遊びをやったことがある人もいるかもしれませんが、これがサーフボードになると浮力もありますし、固いですからこれだけでも結構楽しかったりします。

スープ波に乗る練習

【STEP-1】お腹くらいまでの深さまでサーフボードを抱えてゆき、サーフボードのノーズを陸側に向け、小脇に抱えて待機します。波が来ると潮が引き、ワーっと浅くなりますので足でしっかりその場に留まって耐えて下さい。

【STEP-2】波のてっぺんに白い波が立つようなパワーのある波が来たら、サーフボードにヒョイッ!と飛び乗ってそのまま波に運ばれてみます。これを何度も繰り返し、波に乗る感覚を体に覚えさせます。

  • 波に乗れない場合→ パワーのある波を選ぼう。波の前方に勢いよく飛び乗れ!
  • 頭から転んでしまうのは?→ 乗った場所が前過ぎ、乗った瞬間に胸を反ってみよう!
  • サーフボードがグラグラするのは?→ 両手でレールを掴んでいない?手を離してお腹と胸で乗り、接地面を大きくすると安定するよ。
  • サーフボードが滑って横抜けするのは?→ ワックスをたっぷり塗り直そう!

【STEP-3】最後に立ち上がる練習をします。サーフボードはスピードに乗っているとグラグラしませんので、安定したなと思ったら一気に立ち上がります。ゆっくり立ち上がるよりも一気にポンッと立ってしまった方がインサイドでは楽です。2~3秒でも立てれば成功です。

【STEP-4】波に運ばれるのが慣れてきたら、サーフボードを傾けて曲がってみてください。レールが波に食い込みターンのイメージが出来上がります。少しでも曲がれば成功です。

  • 立とうとするとコケちゃう→ ヒザを曲げて柔らかく立ってみよう!
  • 立つと真っ直ぐ進まない→ ボードの片側に重心が寄ってるので、胸を張って上半身をまっすぐに起こし、真ん中に乗るようにしよう。頭が傾くと体も傾くよ。
  • 立つと減速する→ 体重が後ろにかかり過ぎてるよ。思い切って前足に体重をかけよう。

参考になる動画

慣れてきたら少し大きめの波にもチャレンジしてみてください。大きめの波が来る直前は、大きく引き潮が起きますので、ぐっと踏ん張って直前まで待ち、飛び乗ったら2~3回軽くパドリングをすると簡単に乗れます。慌ててパドリングするとボードが揺れてしまったりしますのでゆっくりパドルするのがコツ。

小波でサーフィンするサーファー

沖へ出る前に「波に乗る感覚」を身につけるのが目的

この基本練習をしっかりやっておくと、沖に行った時にテイクオフが凄く楽になります。体にバランス感覚を覚えさせるだけでなく、どんな波が乗れる波で、波のどの場所に乗れば簡単にサーフボードが進むのか?などがよーく理解できるようになると思います。

また、やってみると解りますが、これだけでも相当疲れます。それだけ体力と筋力増強にも役立ちますのでデメリットは1つもない練習です。

上質で誰もいないスープを求めて海外にサーフトリップしちゃうという手もあり!

サーフトリップと言うと上級者だけの楽しみ方のように感じますが、実際行くと初心者向きのサーフポイントはたくさんあります。逆に上級者達はそういった場所に来ませんので、ほとんど貸切状態のようなポイントもあります。なので、初心者だから海外で練習してくる!も全然ありだと思います。

お勧めなのはインドネシアのバリ島にあるクタビーチや、プーケットやベトナムといったマイナーなポイント。グァムなどもできますが、ガイドをつけないと入れませんので今度取材してきます。

クタビーチは混んでるのでは?と思うでしょうけど、とても広いので混雑とは無縁です。なおかつ力強いスープですので初心者にはお勧めです。サーフボードは現地で安く借りられますので持って行かなくても全然平気です。バリ島にサーフィン!格好いいですね♪

ボディーボードやロングボードの練習方法

ロングボードの場合
ショートボードの練習法と同じでも良いですが、ロングボードは浮力が高く、インサイドで小波に巻かれると逆に危ないので、最初から沖に出てしまいます。

パドリングも楽で簡単に進みますので初心者でも楽に沖に出ることができますが、波がバコバコ崩れてる時は波を越えるのが大変ですので、穏やかな波の時が練習に最適な日となります。

沖に出たら波待ちして、波が来たら向きを変えてパドルをして乗ります。ロングボードは浮力があって重い分、ショートボードよりも早めにパドリングを開始しないとスピードが出し切れませんので、そこだけがショートボードの練習と違うところになります。早い人だとその日のうちに立てたりします。

ボディボードの場合
(フィン)足ひれをはいているので波打ち際に留まっているのが苦手です。ですのでボディボードもロングボードと同じようにアウトに出てしまいます。

ボディボードは手で加速するパドリングがありませんから、波が来たらビーディング(キック)して加速して波に乗ります。インサイドよりアウトサイドの方が水深があるので、万が一ワイプアウトしてしまってもケガをしにくいですから思い切ってアウトに出ましょう!

インサイドでしっかり練習すると上達が速くなるよ

コンテンツはここまで