サーフィン中の回避方法とプルアウト
サーフィンは原則、1本の波に1人しか乗れないのですが、ポイント自体は数名のサーファーで共有していますので、他のサーファーとぶつかったりしないように配慮が必要になります。ぶつかってしまうとサーフボードが破損するだけでなく、サーファー本人もケガをする可能性もあります。
ゲッティングアウト中の回避方法
岸から沖へパドリングしていくことをゲッティングアウトといいます。この時、注意しなければならないのは沖から乗ってくるサーファーの邪魔をしないということです。サーフィンは乗ってる人優先ですので、ライディングゾーンをパドルして沖へ出るという行為自体がルール違反です。体力は使いますが大回りするのがマナーです。波が小さいときや、途中で落ちてしまった時などはライディングゾーンを通過して沖へ出ざるをえない場合もありますが、周りをよく見て急いで通過します。
やむを得ない時の回避方法はライダーの進行方向とは逆にパドルして潜ります。ライダーがテイクオフ寸前の場合は、ブレイク方向とは逆にパドルし、いち早く潜ります。回避する意思表示をいち早く行うことで、ライダー側もテイクオフ後にすぐにブレイクに沿って進行することができるようになります。浅く潜ると轢かれてしまいますのでできるだけ深く潜りましょう。この事をドルフィンスルーといいます(海外ではダッグダイヴ)。海外などでサーファーが「ダーイブ!ダーイブ!」と言ってきたら「潜れこの野郎!」という意味です。
サーフィン中の回避方法
ライディングの途中で前方にサーファーや障害物があり、途中でサーフィンすることを中止することをプルアウトと呼びます。ショートボードやロングボードの場合は、後ろ足に思いっきり体重をかけてテールを沈めて失速させ、浮き上がったノーズを手で掴んでプルアウトします。ボディーボードや、掘れた波の時は、深くターンをしてリップを抜けて波の反対側に抜けます。それも無理な大きな波の時は、波の壁に頭から突っ込んで潜って回避しますが、潜り場所が悪いと波に巻き上げられてしまいますのでこれは上級者向きです。
正しいプルアウトの方法をマスターしよう!
また、ポイントを大きく回ってライディングを邪魔しないようにアウトに出てくるサーファーも高感度がとても高いです。逆に一発で嫌われるサーファーは、板を飛ばしてずっこけまくってるサーファーです。混雑したポイントでこれをやっているとパンチアウト喰らうこともあります。初心者の頃からキレイにプルアウトするように習慣づけておきましょう。
どうしても回避できない場合はどうするか?
「やむを得ず」という場合はいくらでもあると思いますが、その時の心がけは「相手も自分もケガをしないように避ける」ということ。例えばゲッティング中に相手がテイクオフ寸前で自分が潜るとき、フィンを裏返しにして潜ったり、サーフボードを流しながら潜るのは絶対にダメ。また、ライディング中にプルアウトできずに転んでしまう場合にしても、相手の方へサーフボードが飛んで行かないように最善を尽くしてコケる。これがマナーです。
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