初心者のうちはホームポイントを決めて毎回そこに通う
パドリングとテイクオフが十分にできるようになるまではいろいろなポイントに行かず、毎回同じポイントに通った方が上達が早くなります。天候や潮の満ち引きで波の大きさや割れ具合は変化しますが、そういった波の変化も同じポイントに通うことで最短で学べるからです。
初心者が多く集まるポイントを最初のホームポイントにしよう
ホームポイント選択のコツは移動時間に時間がかからず、毎週通っても苦にならない程度の場所です。重要なのは「同じような初心者や初級者が集まってる場所」を選ぶことです。中級者以上が多くいるポイントは波が良くても本数を乗れなくなりますので練習できる状態ではありません。また、インサイドで待っていると、それだけで怒られてしまうこともありますので、初心者はそれなりのポイントを選んで通いましょう。
風向きがオフショアの日を狙って行ってみる
初心者がいい波を当てるのは至難の業ですが、毎回行くポイントが決まっていれば、そのポイントにオフショアが吹く時間帯を狙って行くだけで簡単にイイ波を当てることができます。サーフィンにとって最高のコンディションを体感することがまず一歩です。
初心者の練習に最適な「いい波」の条件とは?
ショートボード、ボディボードの場合
岸から50m以内でブレイクしており、波は海面からコシ~ムネくらいのサイズ。一気に崩れず、左右のどちらかに巻くようにブレイクする波です。ショートボードなどの場合は波がある程度「掘れて」いた方がテイクオフは楽です。さらに陸から緩やかな風が吹いていて、海面がガラスのようにキレイな面をしているとさらに乗りやすくなります。
ファンボード、ロングボードの場合
岸から50m以内でブレイクしており、波は海面からヒザ~コシくらいのサイズ。テイクオフした後で左右に行くようになるまでは一気に崩れる波でも練習できます。崩れたあとの白い波(スープ)に乗って、その状態から立つことでテイクオフの練習になります。それができるようになったらショートボードやボディボードと同じステップに進むと、テイクオフ後に左右に曲がれるようになります。
駐車場やトイレが整備されているポイントを選ぶ
初心者や初級者のうちはサーフィン以外の余計なことを考えないで済むように、整備されたポイントを選びましょう。整備されているということはサーファーの受け入れに前向きであるということですから安心してサーフィンができます。
田舎の方へ行くと駐車場は無料ですが停める場所が決まっていますのできちんとルールは守りましょう。駐車料金の踏み倒しは絶対にいけません。(ローカルの大事な収入源になっていたりします)。
また女性同士の場合はトイレなどが気になると思います。最近ではキレイなトイレとシャワーが完備されたポイントも多いのでそういうポイントを選ぶと安心してサーフィンできると思います。但し、ウェットスーツを洗ったり長時間流しっぱなしにするなどは止めましょう。あくまでも現地のシャワーなどは簡単に使うものだと心得てください。
【関連ページ】→ 初心者向きの関東サーフポイントマップ
慣れてきたら違うポイントに行ってみる
目安は「パドリングからテイクオフできるようになってなんとなく右左にも行けるようになった」頃が、固定ポイントの卒業時期だと思います。毎回同じポイントで同じ波に乗っていても飽きてしまいますから、これを機会に違うポイントにも行ってみましょう。違うポイントには違うブレイクが待ってますのでここから数倍楽しみが広がります。
例えば最初のホームポイントが西風でオフショアになるようでしたら、今度は正反対の東風でオフショアになるポイントを探します。同じ要領で東西南北4つのオフショア用に4ヶ所のポイントに通い慣れておけば、どんな風が吹こうがいい波を当てるチャンスが増えます。この4つを決めるためにいろんなサーファーから聞いたり、実際に行ってみたりして情報収集をするのもサーフィン初級者脱出の楽しみの一つです。
お世話になったポイントのゴミを拾って帰ろう!
そこに住んではいなくても、サーフィンを通じて通わせてもらった大事なポイントです。海はサーファーにお金を払えとは言いませんが私達は海からの贈り物である「波」に乗らせてもらってます。そんな感謝の気持ちを込めて、せめて自分の停めた車の周りにあるゴミだけでもいいので拾って帰りましょう。皆が同じ事を実践すれば、サーファーが集まるところはどんどんキレイになってゆくはずです。きっとローカルの方々にも喜ばれると思います。
ちなみに僕の最初のホームポイントは・・・
本当にほんと、産まれて初めてサーフィンやったのは千葉の九十九里浜の北の方にある「豊海」というポイントでしたが、自分で明確に「ここをホームポイントとしよう」と決めたのは「太東」というポイントでした。一緒にやっていた友人に「初心者ポイントってどこ?」って聞いたらそこだと言うので実際に行ってみて決定しました。駐車場は無料、トイレもあるし、岸から30mくらいのところでヒザコシくらいの波がキレイにブレイクしているのを見て惚れました。ロングボーダーが多い場所なので邪魔にならない程度にスープでせっせと練習させてもらいましたよ。人も多かったけどみんな初心者なので似たもの同士。すいませ~ん!ごめんなさ~い!とか言いながらなんかいい雰囲気でしたね。友達はできなかったけど(笑)
【YouTube】オフショアできまってる時の太東ポイント
その後は一段上のサイズを目指して北部の一の宮をホームポイントにしてました。片貝も検討したんですが混雑が凄いので、ポイントの広い一の宮を選択。サーフィン歴18年目、今は風向きに合わせていろんなポイントにお邪魔させてもらってます。北西が吹けば吉崎浜、南風が吹けば茨城の鹿嶋へ。そんな感じです。ポイント選びは風向き重視です。
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